豚肉と野菜の旨みタップリで季節を問わず恋しくなる豚汁。今回は冷え性さんに最適の「身体を温める豚汁」を作ったレシピをご紹介♪
美味しい豚汁に歴史アリ
豚汁の誕生は、なんと明治時代。寒さの厳しい地域で食べられる日本の郷土料理で、その頃から冬の定番メニューとして食卓に並んでいたそうです。豚汁が寒い時期に食べられる理由は、豚肉から染み出る脂によって汁の表面が覆われ、冷めにくくなるから。そのため、12月31日~1月1日にかけて神社やお寺で参拝客に振る舞われたり、スキー場やマラソン会場などの炊き出しとしてもよく作られています。同じ豚汁でもお出汁の味1つで出来栄えが違ってくるので、出汁も色々とためしてみるとバリエーションが広がりますよ。
主食としても大活躍!温活豚汁の作り方
豚汁の凄いところは、副食としての役割だけではなく、主菜としても扱われるところ。具だくさんの野菜スープとしてダイエッターにも嬉しい一品です。また、夏でも冷房に当たりすぎて冷えた身体を温めてくれるので、冷え性持ちの方(特に女性)にもピッタリ!ここから早速「カラダの芯からポッカポカに温めてくれる、ダイエッター必見の豚汁」のレシピをご紹介していきます。
[ip5_box size=”box–large” title=”材料(3人前)” title_size=”” width=””]
・だし汁または水 700ml
・薄切り豚バラ肉 150g
・大根 100g
・人参 1/4本
・牛蒡 1/3本
・サトイモ 150gほど
・長ネギ 1本
・いんげん 4本から5本ほど
・味噌 大さじ4杯~
・一味唐辛子 トッピング用
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[ip5_box size=”box–large” title=”手順” title_size=”” width=””]
1.人参を半月切り・大根をいちょう切り・長ネギを斜め切りにします。
2.牛蒡は乱切り後、水にさらしておきましょう。
3.サトイモを大きめのひと口大にカットします。
4.メインとなる豚バラ肉は3cm幅に切っておきます。
5.いんげんはヘタを切り落とした後、斜め切りにします。
6.熱した鍋に少量のサラダ油を入れ、豚バラ肉を炒めます。
7.豚ばら肉の両面がほんのりと焼けたら、火の通りにくい人参・牛蒡・サトイモ・大根の順に炒めてゆき、野菜の周辺が半透明になったのを確認したら、だし汁を注ぎ加えます。
8.だし汁がふつふつと沸いてきたら、灰汁をキレイに取り去り、長ネギを加えて、半量の味噌を溶き入れます。
9.弱火でじっくり煮込み、サトイモに火が通った頃に残りの味噌を加えます。
10.仕上げの1分から2分前にいんげんを投入し、火が通ったら完成です。
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温活豚汁のワンポイントメモ
豚汁に使用するだし汁は「昆布とかつおの合わせ出汁」が最もオススメ。深い味わいに仕上がります。だし汁が無い場合は野菜をたっぷり入れることで旨味が染み出てきますので、水を使ってもOK。あっさりした感じで、これもまた美味しいです。薄切り豚バラ肉は、細切れ肉で代用しても問題ありません。いんげんなどの青みは、塩ゆでしてから仕上げに加えても良いですし、煮込む1分から2分ほど前に豚汁に加えて一緒に煮込んで火を通しても良いです。鍋で豚肉を炒めている際、お肉通しがくっついてきたら、鍋を火から離して剥がすと簡単に剥がれますよ。
豚汁まとめ
豚汁の具材にはルールがありませんので、キノコ類や海鮮類を加えたり、煮た大豆を加えてアレンジを利かせてもOK。ただし、お味噌汁とは異なり、味噌の風味を具材に含ませるために「味噌を入れるときは、2度に分けて溶き入れるのが基本」となるそうなのでお忘れなく♪豚汁のつけ合わせには、不足しがちなカルシウムや鉄分を豊富に含む「ひじきを使った炊き込みご飯」やDHAやEPAをたっぷり含んだ「サバの照り焼き」、「牡蠣のクリーム煮」などはいかがでしょうか?和洋折衷どんな料理にも合うのが豚汁の強みでもありますね。