架空買取の問題点とユーザー側ができる被害防止対策について

架空買取の問題点とユーザー側ができる被害防止対策について

この度、ニュースで古物買取業者による架空買取の可能性を示唆した事案が報道されました。

古本販売チェーンのブックオフグループホールディングスは25日、子会社が運営する複数の店舗で、従業員による架空買い取りなど不適切事案の可能性があると発表した。調査のため、7月16日に予定していた2024年5月期の決算発表を延期する

引用元:yahooニュース

ニュースによると、事実関係の調査のために、決算発表の延期や店舗の臨時休業などの措置を行うとの事。

ただ、大手の企業が正しい買取を実施していなかったという事例が明らかになった場合、
買取を依頼するユーザーは一体何を信じて良いのか分からなくなってしまいます。

ここでは、今回ニュースで問題になっている架空買取とは一体どんなものなのか?
仕組みと問題点、ユーザー側が簡単にできる被害防止対策についてお伝えしていきます。

もくじ

架空買取の仕組み

今回問題になっている架空買取は、簡単に言うと「本当は物品を買い取っていないのに、それを買い取ったことにした」という事案を指します。

ユーザーが持ち込んだ品を「これは値段がつきません」と言って無料で引き取ったのにも関わらず、いくらか値段をつけて買い取ったという記録を残し、その品を実店舗もしくはネットショップで買取記録と同額もしくはそれ以上の値段をつけて販売し、不当に利益を得るという仕組みになっています。

これには、物品を無料ではなく数円~数十円などの安値で買い取り、それよりも高値で買い取ったという記録を残して偽装している場合も含まれます。

架空買取の問題点

ユーザーからの信用がなくなる

架空買取の問題点の中で最も重大なのは、買い取りサービスを利用しているユーザー全体からの信用がなくなることです。

架空買取が明るみになった場合、ユーザーが

「ここでは正しい査定額を提示してもらえない」

と考えるのは火を見るよりも明らかです。

問題発覚以降、例え誠実な店員が正当な査定額を提示したとしても、
過去の出来事の流れから

「実際の査定額はもっと高いのに、安値を提示している」

と思われ、査定額が正当であることを信じてもらえない可能性があります。

現在、実店舗・ネット買取ともに多数のお店がありますので、
自分の品を正当に査定し、できるだけ高値で買い取ってくれる同業他社にユーザーが流れていくのは言うまでもありません。

本来、ユーザーが持ち込んだ物品は正しい基準で査定されるべきですし、基準に則った査定額をユーザーに伝えるべきです。

しかし、架空買取が行われている場合、本当は高値で買い取るべきなのにも関わらず無料正当な査定額が提示されておらず、その時点でユーザーを欺く行為が行われています。

これでは、結果的にユーザーの信用を無くしてしまっても当然であると言わざるを得ません。

収支決算の数字が実態と合わなくなる

架空買取が行われている場合、帳簿に残されている買い取り額よりも実際の買い取り額が低くなるため、
利益の額に差が出て、収支決算の数字が実態と合わなくなってしまいます。

架空買取の件数が多ければ多いほど、それらの数字の乖離は大きくなっていくので、しっかり会計管理をしていれば、いずれ明るみになることです。

但し、既に利益分の差額を中抜きされていた場合は、会計上の記録と実態が一致してしまうので判明は難しくなります。

先程ご紹介したニュースでも「決算の延期」という言葉があることから、
恐らく決算の際に在庫か会計上の数字が合わないことに気付き、詳しい調査を行うことに至ったのだろうと思われます。

在庫や会計上の数字が合わなくなってしまうと、今後の事務処理にも大変な影響を与えてしまうので、
余計な手間が増え、人件費を圧迫させてしまうことにも繋がります。

架空買取に対するユーザー側の被害防止対策の方法

架空買取の事案を見ると、無料もしくは数円~数十円単位の査定額を不当に告げているといったケースが目立っていると考えられるため、ユーザー側の被害防止対策としては、以下のような方法がおすすめです。

1:査定額が無料や数円の場合は、返却してもらう

最も簡単な対策方法の1つとして、査定後に「値段がつかない」と言われた場合や数円の値段にしかならなかった場合、その品物を返却してもらうという方法があります。

その場で返却してもらえば、無料で品物が店側に譲渡されることが無くなるので、架空買取を未然に防止することが可能になります。

2:査定にだす物品の買取相場を予め知っておく

査定に出す物品の中古買取価格の相場を予め知っていれば、例え相手が架空買取を実行しようとしてきても、査定額の不正に気付くことができるため、被害を未然に防ぐことが可能になります。

架空買取は、査定額を欺くことができなければ成立しません。

そのため、相場のよく分からない物品を査定に出そうと考えている場合は、まずは大まかな相場を知るため中古ショップでどれくらいの値段がついているのかチェックしてみることをおすすめします。

また、何社か査定に出して比較し、最も納得のいく査定をして頂いたショップに売るのもおすすめ。

査定の際には、宅配買取サービスを利用すれば、自分で物品を持ち込む手間を省けるといったメリットがあるので、この機会に利用を検討してみると良いでしょう。

まとめ:架空買取の防止と安心して買取サービスを利用するために

架空買取は、中古品の買取サービスを利用するユーザーからの信用を失うだけではなく、
買取業界全体の信用もゆるがす重大な問題です。

1社がそれを行ってしまうと、その他の業者まで同様に疑われてしまうため、ユーザーと店側両者にとってデメリットしかなく、その被害は計り知れません。

買取サービスを提供する側のモラル強化・誠実な対応はもちろんのことですが、それと併せて私達ユーザーも必要な知識をつけることで、架空買取の被害を未然に防ぐことに繋がっていきます。

もし、今まで大切に使ってきた品を手放す時が来たら、
その時には1つ1つの品を誠実に査定して頂ける買取業者を選んで取引をしたいものですね。

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