ネット回線の営業電話は、
営業電話の中でもダントツに多い分野で、
日常生活や仕事の忙しい中、
度重なる営業電話が煩わしいと感じることも少なくありません。
今回は、そんな「ネット回線の営業電話の特徴」や
「見抜くポイント」をチェックしたうえで、
「迷惑な着信を避ける方法」について詳しくお話ししていきたいと思います。
ネット回線の営業電話を特徴別に分類した結果
ネット回線の営業電話を特徴別に分類すると、
主に以下のような2つのカテゴリーに分けられます。
- 光回線サービスの営業
- Wi-Fiに関する営業
これら2つのうち、圧倒的に多くなっているのが
「光回線サービスの営業」です。
「ネット回線営業といえば、光回線営業」
と一般的に認識される程、毎日大量に発信されています。
一方、Wi-Fiの営業は、
光回線営業に比べると数は少な目になっておりますが、
光回線や別の商品とセットにしてセールスしてくる場合があります。
プランやデータ量、最新機種などの知識を持ち合わせていないと、
電話口で不利な契約をしてしまう可能性があるため注意が必要です。
ネット回線営業電話の目的は?
ネット回線の営業電話は、
主に新規契約やプラン変更を促すことを目的としています。
新規契約の主なターゲットは「他社の光回線のユーザー」で、
「業者間の契約切替」を行ってもらうために大量の電話をかけ、
業者間でユーザーの取り合いをしている状態となっています。
一方、プラン変更の主なターゲットは「自社の既存顧客」で、
新しいプランのプロモーションのために
契約時の顧客リストを基に電話をかけてくる場合があります。
いずれの場合でも、電話を受けた際に
「料金の割引」や「特典」等といったメリットをアピールし、
興味を引くことが一般的です。
ネット回線営業で使用される電話セールスの手法
ネット回線の営業電話で使用されている
「主なセールス手法」については、
一般的に以下のような方法が用いられています。
大手の回線会社名を出す
電話が繋がると、開口一番に
「大手の回線会社名」や「有名な回線系サービスの名称」を出すといった手法です。
大手企業の知名度を借り、話を聞いてもらおうとします。
中でも、よく名前が出されているのが
- NTT
- au(KDDI)
- ソフトバンク
といった三社の名称です。
誰もが知っている超有名企業のため、
意図的にこれらの会社のいずれかの名前を出し、
電話の向こうにいる相手の興味を引いて電話を切らせないよう工夫しています。
悪質な回線業者のテレアポの場合、
わざと最初に自社名を名乗らず、
NTTやソフトバンク、auになりすますような
営業トークを行っている場合があるため、注意が必要です。
有名なサービス名を出す
ネット回線営業のうち、
特に光回線営業のセールス電話で使われているのが
「誰もが知る有名なサービス名を出す」という手法です。
具体的な例としては
「フレッツ光の料金がお得になります」といったように、
フレッツ光の名前を前面に出してセールスを行う電話が、それに当たります。
フレッツ光の国内市場は大規模で、
多くの家庭や会社に導入されているため、
フレッツ光の名前を名乗った営業電話が相次いで報告されています。
会社名をこちらから尋ねると、
気まずくなったのか電話を切られてしまといったケースも多くなっていますので、
このようなタイプの営業電話にも注意しておきましょう。
プロバイダ料金が無料になる(不要になる)
電話口で「ネット回線のプロバイダ料金が無料になる」、
もしくは「プロバイダが不要になる」等といった
表現を用いる営業手法もよく使用されています。
「無料」や「不要」など、
契約者にとって都合の良さそうな表現を使っていますが、
実際のところ、単に契約先の切替によって
現在のプロバイダ料金の請求が無くなるといったカラクリになっているので、
こちらにとっては何の得もありません。
くれぐれも、このような表現に
引っかかってしまわないようお気を付けください。
ネット回線の営業電話を見分ける方法は?
ネット回線の営業電話は、
色々な業者から一日に複数回にわたって掛かってくるため、
その都度対応しているとこちらが疲弊してしまいます。
そうならないためには、
上手くネット回線の営業電話を見分け、
なるべく避けて通るのがオススメ。
ネット回線の営業電話を見分ける方法として、
有益なものを以下にまとめました。
【その1】050か0800からの新規着信に注意する
1つ目の見分け方としてオススメなのは、
とにかく050や0800から始まる「新規の着信」には注意し、
掛かってきても出ないことです。
私は今まで数十万件という数の営業電話を取ってきましたが、
その経験から申し上げると
「ネット回線のセールス」に分類される電話の番号は、
0800から始まるフリーダイヤルか、
もしくは050から始まるIPフォンの番号が圧倒的に多かったです。
過去2~3年のネット回線セールスの着信記録を
引っ張り出して数えてみたところ、
フリーダイヤル(0800)から始まる番号からの着信の方が多く、
IPフォンの番号と比べて500件程度の差がありました。
(※但し、あくまでもこれは「我が家の場合の事例」なので、
全ての家庭に当てはまるという訳ではないことはご了承ください)
いずれにせよ、0800も050もセールスである可能性が極めて高く、
あなたの電話帳のデータに存在しない場合、
新たに取得されたネット回線営業用の番号かも知れません。
心当たりの無い0800もしくは050から始まる番号には、
くれぐれもお気を付けください。
【その2】NTTなどの大手企業の名前を出してきたら疑問を持つ
ネット回線の営業電話の殆どでは、
とにかく大手の名前を出して、
その先にあるオファーの話を聞いてもらおうとしてきます。
先述した「NTT」や「au」「ソフトバンク」等の
名前を出してくることが多いので、
この三社の名前を電話口で聞いた時点で
「本当に関連性のある企業なのだろうか?」
と疑問を持ち、相手に正確な会社名を名乗るよう求めることをオススメします。
営業電話の基本として、電話をかける際には
相手に「自分の会社の正式名称」をしっかり伝えなければなりません。
もし、ごまかしたり明らかに嘘の名称を名乗っていると感じる場合は、
特定商取引法違反となりますので、
それ以上会話を続けず、早々に電話を切ってしまうのがベターです。
【その3】背後がガヤガヤしているか確認
ネット回線の営業電話は、大人数のアポインターが在籍する
コールセンターなどから発信される場合が多いため、
電話を取った時に相手の背後から
ガヤガヤした音や声が入っていることがあります。
これは、他のアポインターが
電話連絡している声などを拾ってしまっているためです。
受電して「何だか後ろが騒がしいな」と思った場合、
それは営業電話である可能性が極めて高いですので、
「営業なら必要ありません」と言って切ってしまうのが良いでしょう。
【その4】特徴的なフレーズを使う
光回線などネット回線営業には
「よく使用されている特徴的なフレーズ」が存在します。
そのため、それらのフレーズを記憶の片隅に置いておけば、
相手の話を聞いた時点で即判断することが可能になります。
私の経験上、これらのフレーズは
長い間使い回しされている傾向にあるため、
一度覚えてしまうと回線営業の電話を見分けるスピードが速くなります。
特に、あなたが電話の初期対応を行っている場合、
必ずチェックしておくことをオススメします。
必要なければハッキリ断るべし
これはどの業種でも変わりませんが、
サービスに興味が無かったり
現在必要が無いオファーなのであれば
「必要ありません」とはっきり断りましょう。
しっかりお断りすることで
「その業者からの回線セールスはお断り済み」
であるという実績ができます。
特定商取引法のルール「再勧誘の禁止」では、
一度お断りされた人に
再び営業電話をかけてはならないといった決まりがあるので、
セールスをお断りした実績がある場合、
同じネット回線業者があなたに対して
電話セールスをすることは不可能になるのです。
再勧誘の禁止は、特定商取引法の電話営業に関する
ルールの中でも有名ですので、
恐らくこれを知らない業者はいないとは思います。
興味が無いのに電話を取ってしまった場合は、ぜひお試しください。
ネット回線営業が迷惑で困っている場合の対処法2つ
ネット回線営業は、一度リストに載ってしまうと、
次から次へと別の業者から
セールス電話が掛かってくるため非常に厄介です。
もし、ネット回線営業の電話ばかり着信して
迷惑に感じているのであれば、
次の2つの対処法を実施することをオススメします。
1:着信拒否リストに登録する
まず実施すべき対処法としては「着信拒否リストに登録する」ことです。
そうすることで、同じネット回線営業の電話が着信した時、着信音が鳴らないためストレスがかかりません。
具体的な設定方法は、電話機やスマホの機種の説明書に記載があるので、すぐに試してみてください。
2:迷惑電話の相談機関に話してみる
着信拒否と合わせて、迷惑電話としてマークしたネット回線営業の電話番号などといった着信データを然るべき機関に提出し、具体的な相談を行うといった方法を取ることもオススメです。
まとめ:ネット回線の営業電話は出ないに限る!
ネット回線の営業電話には、しつこさや高圧的な態度、
そして不明瞭な説明といった特徴が見受けられます。
こうした電話に出ると、大変な時間の無駄になってしまうため、
知らない電話番号からの着信であれば、出ないのが無難。
もし間違って出てしまった場合は、
早々に「必要ありません」と断ることも重要です。
ご自身の時間を大切にし、無理な勧誘にはしっかりとNOを伝えましょう。
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