自動音声による電話は、近年ますます増加しており、
多くの方々にとって迷惑な存在となっています。
中でも、特に目立っているのが
「自動音声アンケート電話」。
これに煩わしさを感じる方も少なくありません。
本記事では、そんな自動音声アンケート電話の
特徴と見分け方についてお伝えしていきます。
自動音声電話アンケートの概要と仕組み
自動音声電話アンケートは、
企業や団体が特定の情報を収集するために
「自動音声システム」を用いて行う電話調査の一種です。
架電の際は、オペレーターが直接電話をかけるのではなく、
コンピュータが自動で発信していくという方式を採用しています。
自動音声電話の仕組み
殆どの自動音声電話の仕組みとして、
主に以下の2つのシステムが利用されています。
- RDD方式
- 音声合成技術
RDD方式
RDD方式とは「Random Digit Dialing(ランダム・デジット・ダイヤリング)」の略で、
コンピューターシステムを用いて
無作為に番号を組み合わせて電話番号を生成し、
その電話番号に発信するといった方式のことを言います。
RDD方式を利用することで、
どこかから電話番号リストを調達しなくても
多くの人のところに連絡することができるといったメリットがあります。
音声合成技術
自動音声の電話では、音声合成技術を利用して
アンケートの質問事項が読み上げられるといった
システムを利用している場合も多いです。
このシステムを利用することで、
予め質問用の音声を作成する必要がなく、
様々なアンケート内容の音声を迅速に作成し、
大量の電話をかけることが可能になります。
自動音声アンケート電話の特徴
自動音声電話アンケートには
いくつかの特徴があります。
以下は、よくある自動音声アンケート電話の特徴について
項目ごとに解説していきます。
【特徴1】発信元番号は「050」か「0800」が大多数
自動音声アンケート電話の特徴として
一つ目に挙げられるのは、
発信元番号の種類です。
先頭が「050」もしくは「0800」になっているものが多く、
特に050から始まる番号を利用した自動音声アンケートが大量発信されることがよく報告されています。
当ブログサイトでも、050や0800から始まる
自動音声アンケート電話に関する着信情報が多数入ってきています。
【特徴2】選挙など特定のイベントが近づくと増加
自動音声アンケート電話は、選挙など特定のイベントが近づいている時期に大量発信される傾向があります。
特に、衆議院の解散や自治体の首長が交代する際など、
大々的に選挙が実施される場合、
開票日の一カ月くらい前から
土日を中心に多数のところに
自動音声アンケート電話が着信するといった事態が発生します。
【特徴3】ワン切りや保留音楽が鳴る場合も
たまに自動音声電話がかかってくる際、
短い着信で切られてしまう場合や、
電話を取るとなぜか保留音が流れている場合も見受けられます。
これらの原因は、恐らく
システムの誤作動で架電する前に切れてしまうか、
保留中になってしまったということが考えられていますが、
いずれにせよ受け手側にとって迷惑なことに変わりはありません
なぜ自動音声電話が利用されるのか?
これだけ迷惑とされている自動音声電話ですが、
最近はこれを積極的に利用する企業や団体が以前に比べ増えています。
その理由として挙げられるのは、
以下のようなメリットの存在です。
コスト削減
従来の対面式でのアンケートや
電話を1件ずつかけて実施するアンケート調査と比べ、
自動音声による調査は人件費がかからず、
コストを大幅に削減できます。
これにより、より多くのリソースを
他の業務に振り向けることができるのです。
効率的なデータ収集
自動音声電話によるアンケートは、
RDD方式で大量発信されるため、
短時間で多くの回答を集めることが可能です。
これにより、企業や団体は
業務に活用するための貴重なデータを
最小限の労力で簡単に得ることが出来るようになります。
利便性
自動音声電話アンケートは
24時間いつでも発信することが可能です。
これにより、様々なライフスタイルの人物に
連絡することが可能になり、
回答率の向上が期待できます。
また、回答方式を
「電話のボタンを押すだけで回答できる」
といったものを採用することが殆どのため、
簡単にデータを集計することが可能になります。
自動音声アンケート電話の見分け方
発信する側には便利なメリットがあるとは言っても、
やはり受け手側にとって、自動音声アンケート電話は
ハッキリ言って迷惑な存在です。
残念なことに、完璧にそれを見分けるといった方法は
今のところ存在してはいませんが、
見分ける確率を上げたり、
時間の浪費を抑えることは不可能ではありません。
ここで、自動音声アンケート電話を高確率で見分け、時間の無駄を防ぐ方法をご紹介します。
それには主に、以下のような方法があります。
【その1】先頭が050や0800の電話をマーク
先程お伝えしたように、自動音声アンケート電話は050や0800から始まるものが圧倒的に多いです。
そのため、電話が着信した際、
先頭がそれらの番号配列になっている場合は電話に出ず、
履歴をマークしておくことをオススメします。
特に、大きな選挙が近くなっている時期には、
このような電話が大変多くなりますので、
いちいち対応していたら
時間の無駄になってしまう可能性があります。
厄介な電話には「はなから出ない」ことが重要ですので、
自動音声電話が煩わしいと思う時には試してみてください。
【その2】接続時の音に注意する
電話を取った後、接続時の音に違和感を感じたり、
普段の電話とは明らかに異なる点があった場合は、
自動音声電話である可能性が極めて高いです。
もし、反射的に電話を取ってしまい、
このような「音の違和感」がある場合、
3秒待っても相手側が言葉を発してこない場合は、
時間の無駄を避けるため速やかに電話を切った方が良いです。
普通の電話であれば、架電した際にすぐ相手が何らかの言葉を発してくるはずです。
それなのに、3秒以内に言葉を発してこないのは
明らかに不自然なので、そのような電話には
まともに対応する必要はありません。
まとめ:自動音声電話か怪しい場合は、出ずに調べてみよう!
誰彼構わず大量に発信し、受け手にとって迷惑な自動音声電話。
一方的に電話口で質問を流してくる
自動音声アンケート電話はその代表的なもので、
掛かってくる度に対応していると、
こちらが疲弊してしまいます。
そうならない為にも、先程ご紹介した
「自動音声アンケート電話の見分け方」をお試しになり、
時間の浪費を食い止めることをオススメします。
また、自動音声電話によくある番号配列になっている場合は、
電話に出ず、番号を検索してみることも大切です。
当ブログサイトでも、
自動音声電話の着信情報を多数取り扱っていますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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